Blenderで20世紀F○X風のOPを作る

2017/04/03

完成画像1

今回のポイント

  1. テキストをメッシュに変換せず金属汚れをマテリアルで表現する
  2. 光の筋を表現する
  3. 同じようなモーションを使いまわす
  4. AO(アンビエントオクルージョン)

いっぱい(いっぱい)

大まかな流れ

  1. モデリングする
  2. ワールドや光源、マテリアルを設定する
  3. カメラやオブジェクトのモーションを設定する
  4. コンポジットする
  5. レンダリングする

モデリングする

スクリーンショット1

一見量が多いように見えるが、 1日中モデリングし続けてギリギリ終わらないレベル だ。安心して欲しい。 生物的なモデリング(スカルプ)じゃないだけマシだと思おう。ゴリゴリ作っていく。

スクリーンショット2

ワイヤーフレームで見るとカオスだ。

スクリーンショット3

作業時でもAO(後述)を有効にすると、立体構造を把握しやすい。

スクリーンショット4

今までで一番大きい規模のプロジェクトだ。

ワールドやマテリアルを設定する

ワールドをいい感じに設定する。(「夕焼け」「町並み」などでググる。割愛)

光源も設定する。ワールドの強さとの兼ね合いも考えて設定する。(割愛。三点照明等意識すると良いかもしれないが、今回は軽く無視した

スクリーンショット5

本家と比べながら、試行錯誤で マテリアルを設定していく。 今後ガチでやっていくならマテリアル関係のチュートリアルは必須なので、マネしないように。 作品のクオリティ(とレンダリング時間など)を大きく左右する。

テキストをメッシュに変換しないで(UV展開しないで)金属っぽい汚れを表現したい(CyclesLender)

テクスチャではなく、フラクタルノイズを使うと上手くいく。白黒にして合成している。

スクリーンショット6

ライト(光)の筋をレンダリングしたい(CyclesLender)

CyclesLenderのライトにそのような機能はない。

自分で光の筋のオブジェクトを作り、マテリアルを設定する。 エミッション(放射)をボリュームマテリアルに接続する。

スクリーンショット7 スクリーンショット8

光を減衰させたい

光を減衰させるためには、現在のマテリアルの座標が必要である。 「テクスチャ座標」の「オブジェクト」から(ローカル座標系の)位置ベクトルが取得できるようだ。 これが取得できてしまえばあとは簡単で、このベクトルのノルム(を二次減衰させた値など)で光の強さ(色なども)を変えてしまえばいい。 この値を計算しているのが「原点からの距離で二次減衰」グループである。「位置」のベクトルを元に、「最大距離」で0となるような0~1までの値を返す。

スクリーンショット9

カメラやオブジェクトのモーションを設定する

本家を参考にしてカメラワークをいい感じに設定する。(割愛。今回はキーフレーム直打ち)

サブライト(空に放射されているサーチライト)のモーションを設定する。今回のサブライトが5つある。 すべてのライトのモーションをキーフレームで打っていっても良いのだが、とてつもなくだるいので アニメーションとして登録する。

ドープシートに行き、モードをアクションに切り替え、新規アクションに適当な名前をつけてストリップ化する。 これで、NLAエディターで同じアクションをリピートしたり、使いまわしたりできる。 それぞれのライトの振り周期を微妙にずらして調整する…等ということも簡単にできる。

スクリーンショット10

コンポジットする

色味などを調節する(適当)

今回はAOを使ってみよう。

入試

違う

AO(アンビエントオクルージョン)とは

In computer graphics, ambient occlusion is a shading and rendering technique used to calculate how exposed each point in a scene is to ambient lighting. The interior of a tube is typically more occluded (and hence darker) than the exposed outer surfaces, and the deeper you go inside the tube, the more occluded (and darker) the lighting becomes.
(Wikipedia)

和 : コンピューターグラフィックスにおいて、アンビエントオクルージョンとは、いい感じの影を計算してくれるやつです(意訳)

難しいことはCyclesLenderさんにおまかせなのだ!

お ま か せ

コンポジットでアンビエントオクルージョンを使う方法

順を追って説明していきます。

  1. シーンの設定のパスでAOにチェックを入れるとコンポジットで使えるようになるのでよかったです。

簡単!

レンダリングする

待て、ひたすら。

今回のレンダリング時間は12時間ほど。体感時間は18時間ほど。 昼間にやったのが間違いだった。

完成!

完成画像1

完成画像2

完成画像3

sititou70.github.ioに無さそうなファイルにアクセスしてみてください。

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sititou70

都内の社会人エンジニア4年生。Web技術、3DCG、映像制作が好き。