【配布あり・編集可能】Blenderでパチンコ文字

あけましておめでとうございます．sititou70です．

正月，実家でテレビを見ていて，以下のようなゴテゴテな文字が番組やCMによく使用されていると気づきました．

出典: 謹賀新年のテキスト素材 - Cafi Net

見ていて「なんかパチンコの演出みてぇだな」と思ったのでBlenderでパチンコ風文字を作ってみることにしました．

モデリング

基本的には文字の押し出しやべべリングの設定をしていくだけなので簡単です．

まずはテキストを打ちます．後々のマテリアルの設定を簡単にするため，「配置」の項目はどちらも「中心」にしておきます．「プレビュー解像度」は12くらいしておくと結果がきれいになります．

文字サイズを7くらいに設定し，1mくらい押し出します．

「ベベル」を「断面」モードに設定し，深度は1.5mくらい，解像度は最高の32，プリセットから「コーニスモールディング」を選択します．さらに，「真っ直ぐな辺を取得」と「均一な長さを取得」という謎の項目を有効にすると，心なしかモデルがバグりづらくなります．

これでモデルは基本的に完成です．お好みでフォントを変更したり，カーニングしたりしてください．

マテリアルの設定

テキストをメッシュへ変換せずにどうやってマテリアルを振り分けるのか？というのが一番の関門です．

このブログで毎度使っている手法ですが，「テクスチャ座標 -> オブジェクト」からテクスチャのローカル位置ベクトルが得られます．したがって，そのx座標の絶対値を使ってマテリアルのベースカラーを切り替えれば良さそうです．

この0〜1の値によって色を切り替えるノードグループを次のように作成しました．

このノードグループを使って全体のノードを組むと次のようになります．意外とシンプルですね．

なお，一番手前の色は少し凝った作りになっています．全体は2色のグラデーションになっていて，それをグラデーションテクスチャによって斜めにグラデーションさせています．また，グラデーションの中心部分の色相を，ボロノイテクスチャの値でバラけさせています．こうすることで，なんかいいかんじになります．

完成

↓CR年賀状．

↓CRエンジニア．

なんだかテンションがあがりますね！

おまけ（配布）

上記のプロジェクトから汎用的な部分のみを抜き出したプロジェクトを，私からのお年玉代わりに配布します．

blender-pachi-text

ご自由にお使いください．

こういった文字って，たぶんBlenderで作るよりイラレとか使ったほうが楽なんだと思います．

一方で2Dのワークフローだと，文字を真横から見たり，文字にめちゃくちゃ近づいたりするのは難しいはずです．Blenderだとそういった表現ができるので楽しいかもしれません．

前述の通り，この文字はメッシュに変換していないので自由に編集可能です．

それでは．