Blenderでいぶし銀

2020/08/26

完成画像3

一晩でReactのロゴをいぶし銀にしてみました.

理由はあまりないのですが,昨日のサイボウズフロントエンドマンスリーという,フロントエンド技術に関するイベントにインスパイアされました.

@koba04「この記事(こんな渋い記事)どうやって見つけたんですか?」

@pirosikick「JavaScript Weeklyを結構好きで見てるんですけど,それに入ってました」

@koba04「なるほどぉ」

@pirosikick「それが結構なんていうんですかね………あの……なんだろう, いぶし銀 な記事たまに挙げてくれてるからwwwwこういうwwww」

@pirosikick「渋いやつwwwそういうの好きなんですww」

[8/25]Cybozu Frontend Monthly #2

私も いぶし銀な フロントエンドエンジニアになりたいですね.手始めにReactのロゴをいぶし銀にします.

Step 1: 「いぶし銀」を完全理解する

いぶし銀mdn

残念ながらMDNに情報はありませんでした.素直にキーワードで i'm feeling lucky します.

いぶし‐ぎん【× 燻し銀】 の解説
1 いぶしをかけた銀。つやのない灰色になる。また、そのような色。
2 見た目の華やかさはないが実力や魅力があるもの。「ベテラン俳優の燻し銀の演技」

goo辞書,デジタル大辞泉(小学館)

ほぉーん

Blenderで扱うのは1番の意味ですね.

じゃあ,いぶし銀ってどんなマテリアル?

いぶし銀のGoogle画像検索

あーくすんだ鉄ね? 完全に理解した

Step 2: モデリング

Cycles on Blender 2.83.5 on Ubuntu 18.04を使います.

Blender 2.8から下絵機能がなくなったらしいですね.そのため,通常のオブジェクトとして画像を配置します.

Reactのロゴを配置

この下絵を正面から平行投影で見つつ,球やトーラスを配置していきます.簡単ですね.

Reactのロゴをモデリング

なお,3つあるトーラスはリンクコピーすることでメッシュを共有(JSでのshallow copy)し,変更に強くします.DRYですね.

Step 3: マテリアル

例によってPOLIIGONさんのお世話になります.今回は「Metal Stainless Steel Brushed Elongated 005」を使います.

マテリアルのロードには,「Poliigon Material Converter Addon for Blender」が使えます.これにより,

Poliigon製アドオンが組んだノード

複雑なPBRノードが勝手に組まれます!なんて簡単

デフォルトのマテリアル

しかしこのままでは,なんだかいぶし銀っぽくありません.そこで,ノイズテクスチャによるディスプレイスメントで,表面のボコボコを表現します.

ディスプレイスメントノード

すると,いい感じになります

デフォルトのマテリアル + ディスプレイスメント

Step 4: カメラ

カット割りをなんとなく妄想しながら,キーフレームを打ってカメラの位置や被写界深度,F値等を動かしていきます.

カメラを動かす

最後のシーンだけは,オブジェクトを実際のReactロゴに一致させるために平行投影で撮影します.また,最終的に深度ボケも無くしたいので,F値を上げてパンフォーカスします.

Step 5: その他

環境

HDRでIBLします

HDRI HavenStudio Small 05を使わせてもらいました.

カラーマネジメント

Blender 2.8からはFilmicがデフォルトで有効なんですね

パーペキです

デノイズ

レンダリング時間を削減するために,サンプリングを落としデノイズでカバーします.

モーションブラー

レンダリング時間を削減するために,今回はフレームレートを24fpsにしています.そのため,モーションブラーをかけて低フレームレートをごまかします.

Step 6: レンダリング & コンポジット

いろいろチェックしてOKならレンダリングします.レンダリング中は暇なので寝ます.

今回は960*540,320フレーム,64サンプリングを5時間でレンダリングしました.

起きたら画像がたくさん生成されていてハッピーです

レンダリング結果の画像たち

あとはAviUtlとかでコンポジットして動画にして完成

完成画像1

完成画像2

完成画像3

外から見たところ

みんなもいぶし銀のエンジニアになろう!

The logo is licensed under Creative Commons Attribution 4.0, just like the documentation
itself:
https://github.com/reactjs/reactjs.org/blob/master/LICENSE-DOCS.md
See also FB trademark guidelines: https://en.facebookbrand.com/guidelines/brand

ReactJS Logo License #12570

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都内の社会人エンジニア3年生。Web技術、3DCG、映像制作が好き。